Doslyの舞台裏:愛情を込めてつくり、信頼性を追求したアプリ
個人開発者の物語、ひとつの切実な想い、そして人々の毎日を変えるためにつくられたお薬リマインダーアプリの裏側。
大切な人のために、すべてが始まりました
Doslyは、事業計画や市場機会から生まれたものではありません。
すべての始まりは、私の恋人でした。
彼女は毎日、欠かすことのできないお薬を服用しています。絶対に飲み忘れるわけにはいかないお薬です。
彼女にとって毎日の習慣がどれほど大切かを見ているうちに、あることに気づきました。お薬のリマインダーは、スマートフォンに表示されるただの通知であってはならない。心から頼れる存在であるべきだ、ということです。
既存のアプリをいろいろ試してみましたが、私が求めていた信頼性、シンプルさ、柔軟性、そして安心感のすべてを兼ね備えたものはありませんでした。
そこで、自分でつくることにしました。
私は個人の開発者で、Doslyの企画から設計、開発まで、すべてひとりで手がけています。
とても個人的な想いから始まったこのアプリは、今では個人やご家族が毎日のケアにもっと自信を持てるようサポートする、総合的なお薬管理プラットフォームへと育ちました。
ただのリマインダーではありません
お薬のリマインダーと聞くと、多くの人はシンプルなものを思い浮かべるでしょう。スケジュールを設定し、通知を受け取り、服用したら記録する——それだけだと。
でも、数週間アプリを開かなかったらどうなるでしょうか?
オフラインのときはどうでしょうか?
複数のデバイスを使っていたら?
大切な人のお薬管理をサポートする必要があるときは?
こうした問いの数々が、Doslyの仕組みを最初から形づくってきました。
私が目指したのは、使う人がシステムのことを常に意識しなくても、生活に自然と寄り添ってくれる仕組みです。
ふたつの通知のしくみ、ひとつの目的
Doslyの開発でもっとも重要な判断のひとつが、デバイス側のスケジュール管理とサーバー側のしくみを組み合わせた通知システムをつくることでした。
まずデバイス側でリマインド
Doslyはお薬の通知をデバイス自体にスケジュール設定するため、インターネットに接続していなくてもリマインダーが機能し続けます。
つまり、すでに設定されたお薬の通知を受け取るために、常時接続している必要はありません。
サーバー側で、さらに先まで
スマートフォンのOSには、アプリがどれくらい先まで通知を予約設定できるかに、実用上の制限があります。
Doslyはその限られた期間だけに頼るのではなく、それを補うサーバー側の通知のしくみも活用しています。
デバイス側で設定できる期間が終わっても、長期間アプリを開いていない場合でも、サーバーがプッシュ通知を通じてお薬のリマインダーを届け続けることができます。
こうして、Doslyをどれくらいの頻度で開くかに左右されにくい、多層的なリマインダーのしくみが生まれました。
もちろん、プッシュ通知の到達はネットワーク環境、デバイスの設定、OSの挙動にも左右されます。目指しているのは「技術は絶対に失敗しない」と約束することではなく、何重もの信頼性の層を用意することです。
デバイス間でのリアルタイム同期
複数のデバイスが関わると、お薬の管理はより複雑になります。
iPhoneで服用を記録したのに、別のデバイスではまだ「未服用」のままになっている——そんな場面を想像してみてください。
適切な同期が行われていないと、同じお薬が二重に表示されたり、服用が重複して記録されたり、不要な通知が届き続けたりする可能性があります。
Doslyは、リアルタイム同期によってこうした状況に対応できるよう設計されています。
お薬のスケジュールや服用状況の変更はデバイス間で連携され、情報の一貫性を保ちながら、記録の重複や余計な通知のリスクを減らします。
考え方はシンプルです。デバイスはそれぞれ勝手に動いて混乱を生むのではなく、互いに連携して動くべきだということです。
ケアは、ひとりだけのものではありません
お薬の管理は、必ずしもひとりで抱えるものとは限りません。
親がお子さんの治療をサポートする必要があることもあります。
複数のお薬を毎日服用しているご高齢の親を、大人になったお子さんが支えたいと思うこともあります。
そして、誰かがそばで支えてくれているという安心感だけを求めている場合もあります。
だからこそ、Doslyには見守り機能を組み込みました。
つながった見守り体験を通じて、信頼できるご家族が、そばにいなくてもお薬のスケジュールを確認し、サポートできるようになります。
目指しているのは、誰かの自立を奪うことではありません。
毎日のケアを、もっと協力的で、安心でき、人間らしいものにすることです。
小さなアプリを支える、本格的な仕組み
Doslyの親しみやすい画面の裏側には、ユーザーの皆さんが意識する必要のない仕組みが隠れています。
Doslyは、もっと規模が大きく資金も潤沢なアプリと同じようなつくり方をしています。ひとつの壊れやすいソフトウェアにすべてを任せるのではなく、それぞれの役割に特化したしくみを組み合わせているのです。この役割分担があるからこそ、通知は途切れず、データは同期され、利用する人が増えてもアプリは快適に動き続けます。
これらはすべて、たったひとりが運営する個人プロジェクトとして維持されています。多くの小さなアプリはここまで手をかけませんが、私にとっては大切なことです。お薬のリマインダーは、ただの通知機能以上に、丁寧なエンジニアリングを注ぐ価値があると考えているからです。
データがデバイス間でどう動くか、リマインダーがどうスケジュールされるか——そのすべての判断は、ひとつの問いから生まれています。
どうすれば、頼ってくださる方々にとって、もっと信頼できる体験にできるだろうか?
Appleの体験に寄り添った設計
最新版のDoslyは、皆さんが普段iPhoneを使っている感覚にできるだけ近づけた体験を目指しています。
Siriとの連携、iOSウィジェット、ロック画面からの操作、重要な通知(Critical Alerts)への対応により、Doslyは一日を通してお薬の管理をより負担が少なく、身近なものにすることを目指しています。
必要な情報をひと目で確認でき、アプリの中を何度も移動しなくてもリマインダーを操作でき、大切な通知の受け取り方も自分に合わせて設定できます。
画面も、親しみやすく、落ち着いていて、わかりやすい印象になるよう一新しました。
技術は裏側でどれほど高度であっても、表面はどこまでも美しくシンプルであっていい——そう考えています。
それこそが、私が目指していることです。
個人の手で、世界中の人々のために
現在、Doslyは16の言語に対応しています。これは、生まれた国を超えて、世界中の人々に役立つ存在になりたいという想いの表れです。
これからもアプリを改善し、機能を広げながら、自分自身や大切な人のためにお薬を管理している方々の声に耳を傾けていきます。
Doslyは今もなお、ひとりの個人によって開発されているプロジェクトです。
けれど、その原動力はずっと変わっていません。
すべては、大切な人が毎日をもっと安心して、自信を持って過ごせるようにしたい、という想いから始まりました。
そしてDoslyが、世界中の誰かやそのご家族に、ほんの少しでも安心をお届けできるなら、設計し、コードを書き、テストを重ね、改善を続けてきたすべての時間には、確かな意味があったと思います。
Dosly — あなたのお薬に、あなたの安心を。
もっと穏やかで、健やかな明日へ。
すでに何千人もの方がDoslyを活用しています。毎日の治療を続けて、もっと自由な暮らしへ。